リハビリ病院に入院中に未破裂脳動脈瘤をお持ちの患者さんと出会いました。その方は職場で重労働をされており、ある日過労で帰宅して自宅で脳梗塞を発病して救急車で運ばれた患者さんでした。そして脳梗塞の治療中に未破裂脳動脈瘤が発見されたとの事でした。この方は私がくも膜下出血患者である事を知ってからはかなりくも膜下出血関連の質問を受けました。簡単に言えば未破裂脳動脈瘤を治療した方がいいか?と言った内容でした。医師からは大きさ的に脳梗塞の治療が落ち着いたら手術した方が良いとお話があったようでした。医師からの話では90%位で何も後遺症が無く手術で治療可能で、10%位の確率で後遺症が出るかも知れないとの事で大分悩まれていました。私の場合は破裂してくも膜下出血になってしまってその影響で脳梗塞になり、後遺症持ちになってしまったので何とも言いづらかったのですが、「私みたいになる可能性があるなら手術をした方が後で破裂してしまうより良い」と言う事を入院中に永遠に話してました。何度も話していたのはそれだけ恐怖があるからです。その方は脳梗塞の後遺症が少しあるものの軽症の部類ではありましたが、後遺症の恐怖を知っているから尚さら手術を受けるか相当悩んで考え込んでいました。こういう病院(リハビリ病院)に入院していると自分も含めてですが、普段はこういう話や相談はまず聞かないような話でもここではよくある話なんですよ。そして人生の岐路とも言えるような選択肢の話が身近にある。それだけ脳の病気は怖いんですよ。自分や経験されてる方にとっては「今更」の話かも知れませんが未破裂脳動脈に限らず、脳関連は怖い事が多いので少しでも脳に異変を感じたら脳神経外科の診察をお勧めします。